目次
対談 孤独・孤立と人のつながりを問う
「望まない孤独」に必要な予防型の孤独対策
“つながり”のツールと「孤独・孤立」
コロナ禍における「孤立の病」―依存症とつながりの関係
「孤独・孤立」をめぐる社会背景と政策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
60
【誰もが安心して自分と向き合える、あるいは安心して自分に寄り添えるといいですよね】孤独と孤立の現代的な意味を探りながら、人と人とのつながりのあり方について考えるブックレット。編者・松本俊彦と國分功一郎の対談。大空幸星、吉川徹、横山美江、松本の4つの論文。<他者や社会とのかかわりが脆弱なために、社会的孤立状態に陥ることが心身に悪い影響を及ぼしている。そのような事態は正に国を挙げて改善されるべき課題です。しかし一方で、自己との対話や思索のために自ら孤独を望む人もいます>と。孤独と孤立について想いを馳せた書。⇒2023/09/15
akihiko810/アカウント移行中
24
孤独と孤立を考える。日本看護協会より出版。印象度B- 思ってたほどの内容、分量はなかったかな。 孤独はときに人生を強く豊かにするかもしれないが、「孤立」は人生においてはまずい。 面白かったのは、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星。孤独に悩む人たちのチャット相談をしている。その人が言うには、若者は家庭や学校があり「社会的孤立」をしづらいにもかかわらず、「孤独」に悩む若者が増えているのだという。孤立していなくても周りに助けを求められないのだ2023/12/19
テツ
16
孤立はともかく孤独に対してネガティブな印象が全くないので孤独死が増えたことについての問題提起にはいまいちついていけないのだけれど、そのあたりがきちんと分けられていてとてもよかった。御自身の性質による問題で他人に避けられて望まないまま孤立するケースがほとんどなのだろうけれど、言い方は悪いが自らのそうした部分を矯正しようと考えることなく生きてきたのなら、誇らしく孤立を受け入れてしまえばいいだけな気もする。好き勝手にやるけれど他人に受け入れて欲しいだなんて欲求は乳幼児にしか許されないよな。2024/03/05
いとう
7
2018年のイギリスに次いで、世界で二番目に日本が孤独を担当する大臣を任命(2021年)。 イギリス政府における孤独の定義:交友関係の欠如や喪失という主観的で望ましくない感情。現在有する社会的関係の量や質と望んでいる社会的関係の量や質との間にミスマッチがあるときに生じる。 ハンナアーレント(政治哲学者)のsolitude(孤独)では、人は孤独であるとき自分自身と一緒にいる、loneliness(寂しさ)では、人は自分自身と一緒にいることができない場合があり、誰か一緒にいてくれる人を探してしまうときの感情→2023/10/30
Jas
5
國分功一郎先生はやっぱり好きだし、松本俊彦先生のお話も勉強になります。アディクションに興味があるので、参考になりました。2023/08/02