感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わるを
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37歳で亡くなった学者を目指していた高橋秀明と5歳で亡くなったその息子のトッちゃんこと俊樹君。二人ともガンに犯され命を奪われてしまった悲しい物語。 生きている間にどれだけ、楽しい記憶を作ることができるのか? 人として喜びを与えることができるのか? 人生の長さでだけではなく、深みも大事だよという話です。 思わず、涙がこぼれてしまいます。嫁として、子どもが亡くなりつらい時に旦那の親に 辛く当られたり、廻りから雑音が聞こえてくる。 誰も味方がいないとき、一人で戦うしかない切なさ。 2011/03/24