目次
前菜(戸籍のこころ)―この本を読む前に(初任者の方に贈る5つの言葉;法律の木 ほか)
壱の重(基本の箱)―届書全般に通じる絶対必要な知識(氏のはなし;文字のはなし ほか)
弐の重(学習の箱)―各届書の処理の学習(出生;認知 ほか)
参の重(物語の箱)―ふたりの若者とひとりの女性の人生を戸籍で追う(がんばれ蹴人くん;ママがぼくを見つけた日 ほか)
重箱の隅(味わいの箱)―日常の窓口の問題点を一緒に考える(汗と涙の窓口対応(窓口で失敗しないために)
真実の父 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶幸才斎
2
市町村が行う戸籍事務について、主に事務の初任者向けに、届出の種類ごとに手続の勘所などを説明するとともに、架空の人生の物語を例に、その時々になされる戸籍の届書と戸籍記載の実際を示すなど、具体例を多用して分かりやすく解説している本。単に技術的に事務をこなすのでなく、人の人生に関わる責任の重さを自覚し、それでも情に流されず法的に厳正な判断をしてほしいと筆者は願う。戸籍事務の担当者は、一枚の戸籍謄本に記された氏名と身分事項から、その人の、その家族の、歩んだ道のりを垣間見る。さだまさしに頼んだらいい歌ができそうだ。2020/08/06