内容説明
地方創生を実のある確かなものにするため、地域経済構造分析をさらに進め、その理論の強化と実践の紹介。主なトピックス:施策が総花にならないために、都市計画と都市経済のシンクロ。これで地域課題を深掘り、規範的視点でデータを捉える。しばしば陥る域内循環の落とし穴を指摘。中村メソッドによる産業連関シミュレーションの新展開。
目次
第1章 人口偏在と地方創生
第2章 まちの発展と都市政策
第3章 まちの経済、見方ととらえ方
第4章 まちの経済、稼ぐ力と雇用力
第5章 まちの構造改革の落とし穴
第6章 地方創生の原点:まちの存在理由
第7章 地域経済構造分析の展開
第8章 まちの構造改革と地域産業連関表
第9章 まちづくり構造改革の実践
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
12
地産地消のように、ものとお金を地域内で循環させる重要性はよく言われていますが、付加価値の高いものを必要以上に域内で消費して域外からお金を稼ぐ機会を失ったり、特産品づくりのために域外から多くのものを調達してしまうなど、地域内での循環を推進する際に注意すべき点が示されています。経済波及効果の分析から踏み込んで、あるものの自給率を少し変化させると、地域経済にどのような影響があるかをはじめ、地域経済の構造を分析する必要性と手法を学ぶことができました。2019/04/08
ryoma
0
産業連関表を使って、どうするか、も、これまた難しいところ、か。2019/03/27