内容説明
生活保護行政の実態と運用に精通した著者が執筆。都内の福祉事務所などで、32年間ケースワーカー・査察指導員として活動し、現在は自治体の生活保護担当者向けの研修や、研究会で講師を務める著者による、多岐にわたる経験に基づく、わかりやすく信頼のおける内容!
目次
第1編 生活保護を実施する組織(生活保護を実施する機関;生活保護受給者の状況;ケースワーカーの仕事;福祉事務所の課題)
第2編 生活保護の原理(なぜ原理を学ぶのか;生活保護法の目的;無差別平等;最低生活保障;補足性の原理1―保護の要件;補足性の原理2―保護に優先;補足性の原理3―急迫保護)
第3編 生活保護行政の課題(申請保護の原則;返還決定(法63条)と自立助長
不正受給(法78条)の課題
就労支援―生活保護行政における就労支援の意義
指導・指示・助言
死後の生活保護)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kotte
10
帝京平成大学の池谷教授は板橋区のケースワーカーから大学教授に転じられた方だけあり、生活保護実務にとても詳しいです。ケースワーカーとして働く方は必読ではないでしょうか。2017/11/08
じん
5
勉強のために、戦後まもなく現在の生活保護行政の実務の枠組みを作った小山進次郎氏の本を読もうとも思ったが、とりあえず手に入った本書をゆっくり読んだ。わかりやすく整理されてて助かる。実務のお供に。原則から外れずに、実際には細則と事例を確認すれば、大きくははずさないでしょう。2017/08/06
ゆっち
0
生活保護行政の勉強のために借読。体系的に説明がなされ、根拠法令、根拠通知等も細かく記載され、わかりやすい。2024/02/07