内容説明
弁護士によるお墓についての解説書。亡くなったときからの手続から、お墓に関する契約、祭祀承継まで分かりやすいQ&Aで丁寧に説明。
目次
第1章 埋葬等をめぐる法律問題(近時における火葬と埋葬の割合;墓埋法の趣旨・内容 ほか)
第2章 お墓と法律(墓石の形状;墓地・納骨堂の経営主体 ほか)
第3章 お墓と契約(墓地の使用契約に関する約款(使用規制)の事例
墓石等のデザインや大きさ等についての規制 ほか)
第4章 お墓と管理(改葬と分骨―改葬1;改葬と分骨―改葬2 無縁墓からの改葬 ほか)
第5章 お墓と相続(相続と祭祀承継;祭祀承継者が決まらない場合 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルカリオン
10
法律、判例等に基づいた客観的な解説書であり、参考になる。「先祖代々の墓の継承者が他宗教に改宗した場合に①寺は墓の明け渡しを求めることができるか(⇒できない可能性が高い)②寺は、当該檀家に対してその後も寺の宗派の様式による葬儀等を行い所定の寄付を収めることを先祖代々の契約関係に基づき強制できるか(⇒できない)③継承者は、改宗後の宗教の様式の墓石等を設置することができるか(⇒できない可能性が高い)」▼裁判では、檀家と寺の明示的・黙示的契約関係や過去の改宗事例に対するその寺の対応を踏まえ、個々に判断される。2019/03/20