内容説明
第一のパート(第1章)は「住」の文化と歴史をテーマに、ヨーロッパとアジア(中国・韓国・日本)の居住・住居の歴史と形態・様式が論じられた。「住」の風土に関連して、「住」と自然とのかかわりを中心に議論したものが第二のパート(第2章)である。第三のパート(第3章)では、「住」と社会・経済とのかかわりをテーマに、商品としての「住」が社会・経済的にどのような意味をもつのか、そして「住」を政策や計画でどのように位置づけるのかが議論された。最後のパート(第4章)では「住」の思想を議論した。特に、「住」と関連した風水思想や人々の「住」に対する好みが検討された。
目次
第1章 住の文化と歴史(ヨーロッパにみる居住の歴史と形態;朝鮮半島にみる居住の歴史と形態 ほか)
第2章 「住」と自然とのかかわり(「住」と気候―気候がつくる「住」と「住」がつくる気候;「住」と水―水をもとめる「住」と水をさける「住」 ほか)
第3章 「住」と社会・経済とのかかわり(「住」の商品性と値段;「住」の地価の仕組み ほか)
第4章 「住」の思想(祖先の住まいと風水思想;都市と風水思想 ほか)
著者等紹介
菊地俊夫[キクチトシオ]
現職は東京都立大学大学院理学研究科助教授。理学博士。1955年、栃木県宇都宮市生まれ。専門は人文地理学。特に、農業・農村地理学とオセアニア・ヨーロッパ研究
岡秀一[オカシュウイチ]
現職は東京都立大学大学院理学研究科助教授。理学博士。1946年、東京都生まれ。専門は自然地理学。特に植生地理学
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