内容説明
小林よしのり氏による女系天皇論はウソとごまかしで固められていた。その真実がいま明らかとなる。二千年以上、父子一系で続いた歴史的事実を見よ。
目次
第1部 皇位継承論(一夫一婦制で男系継承は可能;皇統は万世一系である;男系継承はシナ宗族制の模倣ではない;大御心を語るふとどき行為 ほか)
第2部 保守思想(保守哲学が欠落する小林よしのり氏;国体の本質;理性主義という左翼;小林よしのり氏の「思想する」は左翼の「弁証法」 ほか)
著者等紹介
谷田川惣[ヤタガワオサム]
昭和47年、京都府生まれ。平成9年、立命館大学法学部法学科卒業。保守主義の立場からインターネットを中心に評論活動を展開。出版社編集次長を経て、現在、フリーライター。チャンネル桜二千人委員会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アミアンの和約
3
本書は小林よしのり氏の新天皇論に対して男系継承を守る立場からの反証を目的とした本である。この手の本は非常に評価をしづらい。評価がそのまま政治的主張となるからだ。ただ確実に言えることは、皇室において自然法則の定理のような万人が納得する自明の正解は存在しないということだ。まず皇室をどうしたいのかという価値観があり、そこから論理を組み立てていく、という形にならざるを得ない。いずれにせよ「皇室とは何か?」を考えること自体が哲学である。普段皇室というものを考えることはないが、関心を向ける一端にはなるかもしれない。2022/10/03
カインズ
2
【伝統と変化】主に小林氏による女系天皇論に対して、豊富な資料をもって反対論を唱える一冊。その議論の仕方も冷静かつ丁寧なものであり、好感が持てる。しかし、なぜ男系継承なのかという疑問に関しては、伝統だからという理由だけで済まされているのが残念。男系継承が可能な理由として、傍系継承を行えば良いとするが、それも簡単なことではないだろう。このような状況においては、伝統の大切さは承知の上だが、根本的な問題としてなぜ男系継承なのかということを議論する必要もあるのではないだろうか?2012/03/04
Hisashi Nakadani
1
高校や大学の授業で「『命題A』が成り立つことを『条件B・C』を用いて証明しなさい」という課題が出されたとする。普通であれば、回答は「BからD、CからEが導き出されるから、(DとEに基づいて)Aは正しい」となるだろう。しかし、「BもCも関係ない。Aは元々からAであるのだから正しい」という珍答をぶちかまされたらどうだろうか?…私なら間違いなく0点かD評価を付けるだろう。そんな赤点モノのレポートと同レベルの言説が約250ページにも渡って綴られているのがこの一冊。…谷田川大先生、法学部卒であるなら「伝統だから!」2012/05/05
言論空間
0
皇位継承の歴史を学べる。 諸説あるため信じるかは自由
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- 和書
- 病跡学とオカルト