内容説明
本書では、ダイオキシンという「史上最強の猛毒」について触れ、国や自治体が野放しにしてきた責任を問い、また、ダイオキシン発生の元凶である焼却炉メーカーの談合の実態や、炉の選定のプロセスにおける自治体とコンサルタントの癒着などにも言及した。また、焼却炉の構造や機能、それぞれの特徴なども記した。
目次
第1章 自治体との住民闘争(悪臭放つ所沢「くぬぎ山地区」;市民運動の高まりと行政の対応ぶり ほか)
第2章 大きく動いた国民と行政(福岡県志免町・福岡市、兵庫県宝塚市・穴粟郡のごみ行政;「指定物質」に指定されたダイオキシン ほか)
第3章 ごみ焼却炉メーカーの実態(逮捕者を出したクボタのすさまじい受注実態;組合幹部とコンサルタント会社の不明朗な関係 ほか)
第4章 国と自治体の狼狽(立ち遅れたわが国の対策;厚生省の怠慢糊塗 ほか)
第5章 史上最強の猛毒(ダイオキシン、97年に有害物質に指定;「発がんする」ダイオキシンの正体 ほか)