内容説明
本書は、大学および高専の学生を対象として、システム論の入門を解説した教科書あるいは参考書として執筆した。内容は、われわれの身の回りのシステムや、現象パターンを理解するための数理的な基礎と、そうした対象を見ていくための手法である。システムとは何か、システムを理解するための集合や関数の基礎、パターンとは何か、パターンを生成し認識する機構、セルオートマトンのモデルとその応用、カオスの基本とその事例など、広く浅く関連する話題を取り上げた。
目次
1 数とシステム
2 システム論入門
3 システム的な認識と表現
4 機能とファンクション
5 平面の反復型および再帰型パターンの生成機構
6 形式文法と形式言語
7 オートマトンのモデル
8 多様性と制御のゲイム
9 決定論的世界のランダムネス
10 カオス現象の基礎
11 セルオートマトンのパターン生成
12 立地行為とシステム論
13 自生的な秩序
14 複雑系の共鳴と協調