内容説明
残念なことに、プロやオリンピックなどを目指すトップクラスから、底辺にある子どもたちのクラブ活動に至るまで、現在の日本のスポーツ界というのは、どうも基礎を疎かにしがちな傾向があるようです。また、頭のなかでは基礎を重要視していたとしても、実際の練習を見ていると、基礎の概念を間違って捉えている指導者の方も多いような気がします。本書では、メダリストやトップアスリートの実体験談や、著者自身が競技者として、また指導者として、見て、聞いて、体験して、感じたことを、さまざまな観点からストレートに書きました。
目次
第1章 基礎とは何か?(練習の意味;子どもたちの指導への疑問 ほか)
第2章 基礎のチカラ(基礎という大きな樹;本物のプロ・川相昌弘選手 ほか)
第3章 北原香苗とかなえ体操教室(体操競技との出会い;朝日生命体操クラブと恩師塚原光男・千恵子ご夫妻 ほか)
第4章 かなえ流トレーニング術(一体軸;指導者とは ほか)
著者等紹介
北原香苗[キタハラカナエ]
1967年11月8日東京都出身。小学一年生から小野喬、清子夫妻が主宰する池上体操クラブに入会する。体操を始めてわずか4ヶ月で全国大会に出場。小学5年生のとき、塚原光男、千恵子夫妻の元で森尾麻衣子さん(ロス・ソウル五輪出場)とともに朝日生命体操クラブジュニア第一期生となる。翌年から数々の試合に出場し、好成績を収め、またたく間に朝日生命体操クラブジュニアの名を広げた。1980年から1985年の5年間、日本代表選手として活躍し、中でも1982年インド(ニューデリー)でおこなわれた第九回アジア大会では、大会最年少で個人総合第9位、跳馬・床で入賞、日本チームとして銅メダルを獲得した。1984年、現役引退。1997年より『C.I.GYM かなえ体操教室』を開講。夫・北原光騎はプロレスラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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