出版社内容情報
AI時代と言われる時代になり、数値や客観的データにもとづく意思決定が重要視されるようになった。その一方で、そもそもどのような数値やデータを採用するか、あるいは重要視するかを分析的に考える必要があることに変わりはない。
これらの問題を解決するためには、意思決定を「決める・決まる・定める」という視点でとらえる必要がある。そして、これらの側面をあわせ持つ、AI時代だからこそ必要な意思決定手法がAHP(階層分析法)である。本書を通じて、読者がAHPを自分自身で活用できるようになり、理想的な意思決定ができるようになることが本書の目的である。
内容説明
AIが広く・深く発展し、さまざまな分野で活用されるようになり、「AIがすべての仕事に取って代わる」などの言説も目立つが、AIはあくまで人間に膨大な量の情報から抽出した判断材料を提供しているに過ぎず、結論として何をどうするかを決定するのは人間である。本書は、その多種多様な判断材料から人間が結論を出す際に、数理的に支援してくれる手法であるAHP(階層分析法)について、3部構成で解説するものである。第1部では理論やその応用、第2部では活用事例と研究例を通して、AHPの今を知ることができる。第3部では、Excel・Pythonを用いてAHPを実際に体験できる。第3部のために用意されたExcelとPythonのAHP計算ソフトは、日科技連出版社のホームページから無料でダウンロードできる。
目次
序論 理想的な意思決定とは―決める・決まる・定める
第1部 理論編(パラダイムとしてのAHP;AHPからANPへ;新しいAHPの動向;支配型AHPと一斉法 ほか)
第2部 応用編(公共計画へのAHPの適用―駅前通地下通路整備事業を例として;鉄道路線存廃問題へのAHPの適用;空調とAHP;AHPを使用した脳梗塞緊急検査の撮影順序の調査 ほか)
第3部 計算編(ExcelとPythonで体験するAHP)
著者等紹介
木下栄蔵[キノシタエイゾウ]
名城大学名誉教授
飯田洋市[イイダヨウイチ]
公立諏訪東京理科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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