内容説明
本書は、「人間がうまくできないことは何か」を探究するロボット工学者が書いた改善の教科書である。人間の限界を知り、人間の限界を試すような作業をなくすことが職場改善の極意である。本書では、人間工学の知見を活かした改善の理論とそのノウハウを解説する。人間工学的なモノの見方、人間工学から見た人間の限界とその対処法、潜在的な改善対象を発見するための手法(言い訳法)、間違いにくくなるフールプルーフ(foolproof)な環境の作り方、作業を簡単にするための7つの原則、改善提案書を書く際のポイントなど、新たな切り口による改善のツボを紹介する。
目次
第1章 なぜ改善は難しいのか?
第2章 人間工学的なモノの見方で改善を行うための基礎
第3章 できない相談をしていませんか?(人間工学から見た人間の限界を知ろう)
第4章 改善対象を発見しよう!(その1:人間の限界を試す悪例との比較)
第5章 改善対象を発見しよう!(その2:言い訳法による身の回りの問題の発掘)
第6章 ではどうやって改善するべきか?
第7章 難しい作業を簡単にするための原則を導入しよう!
第8章 人間工学的なモノの見方による具体的な改善の例
第9章 よい改善提案書を書こう!
著者等紹介
福井類[フクイルイ]
東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻准教授。博士(情報理工学)。2002年東京大学工学部機械情報工学科卒業。2004年東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻修士課程修了。2004~2006年三菱重工業株式会社勤務。2009年東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻博士課程修了。2009~2013年東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻(特任)助教。2012年ドイツ・ミュンヘン工科大学客員研究員。2013~2016年東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻特任講師。2016年~現在、東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻准教授。2019年米・スタンフォード大学客員准教授。所属学会、IEEE RAS(Robotics and Automation Society)、日本機械学会、日本ロボット学会、計測自動制御学会、日本塑性加工学会など。資格、第二種情報処理技術者、色彩検定3級、第二種電気工事士、知的財産管理技能検定3級、収納整理アドバイザー2級、小型車両系建設機械(3t未満)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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