内容説明
自動車産業のFMEA参照マニュアルには、従来、AIAG(アメリカ自動車産業協会)版とVDA(ドイツ自動車工業会)版の2つが存在していましたが、自動車産業セクターとしてFMEAに共通の基盤を提供するために、AIAG&VDA FMEAハンドブックが発行されました。本書では、IATF16949で要求されている、故障モード影響解析(FMEA)について、AIAG&VDA FMEAハンドブックの内容にもとづいて解説しています。このハンドブックではまた、従来からの設計FMEAおよびプロセスFMEAに加えて、FMEA‐MSRが新たに開発されています。本書ではFMEA‐MSRについても解説しています。このFMEA‐MSRは、ヨーロッパやわが国の自動車産業において最近普及し始めている、自動車の機能安全規格ISO26262の考えを、全面的に取り入れています。本書では、ISO26262の概要についても解説します。
目次
第1章 FMEAの基礎(FMEAの目的;FMEAハンドブック制定の経緯 ほか)
第2章 設計FMEA(設計FMEA実施のステップ;設計FMEAの実施 ほか)
第3章 プロセスFMEA(プロセスFMEA実施のステップ;プロセスFMEAの実施 ほか)
第4章 FMEA‐MSR(FMEA‐MSRの概要;FMEA‐MSR実施のステップ ほか)
第5章 ISO26262(機能安全の基礎;ISO26262の概要)
著者等紹介
岩波好夫[イワナミヨシオ]
名古屋工業大学大学院修士課程修了(電子工学専攻)。株式会社東芝入社。米国フォード社ECU開発プロジェクトメンバー、半導体LSI開発部長、米国デザインセンター長、品質保証部長などを歴任。現在、岩波マネジメントシステム代表。JRCA登録ISO9000主任審査員(A01128)。IRCA登録ISO9000リードオーディター(A008745)。AIAG登録QS‐9000オーディター(CR05‐0396、~2006年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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