内容説明
本書では、従来型のSN比において課題とされてきた問題点を解消する方法「エネルギー比型SN比」を提唱します。その問題点とは入力信号の大きさ(範囲)や全データ数によってSN比の値が変わることであり、技術者はこれらを念頭に置きながらデータを取得したり、分析したりしなければなりませんでした。しかし、本書で紹介する「エネルギー比型SN比」を使えば、これらの問題点から解放され、幅広いデータ形式に対してシンプルに分析できるようになります。また、読者特典として「エネルギー比型SN比」を簡単に計算できるExcelワークシートをダウンロードできます。
目次
第1章 品質工学におけるSN比(品質工学(機能性評価)のおさらい―効率的な品質評価
機能定義
ノイズ因子の抽出と選択
SN比とは何か)
第2章 エネルギーをベースとしたエネルギー比型SN比(機能を考える利点;有効エネルギーと有害エネルギー;2乗倭和の分解の基礎―直交データ、不揃い、標示因子がある場合;エネルギー比型SN比の計算(基本型:ゼロ点比例)
エネルギー比型SN比の計算(応用型))
第3章 従来の問題点とエネルギー比型SN比による検証(従来型SN比と問題点;エネルギー比型SN比で解決される問題点の検証;従来型の静特性のSN比)
第4章 エネルギー比型SN比の計算ツール(ツールの概要;使用方法と計算例;StatWorks/V5品質工学編のエネルギー比型SN比)
著者等紹介
鶴田明三[ツルタヒロゾウ]
1969年兵庫県神戸市生まれ。京都大学大学院工学研究科を修了。三菱電機株式会社へ入社し、社内製品設計やプロセス改善の研究開発に従事。基板実装などの生産プロセスの品質改善を得意とし、関連出願特許の実施額は1,000億円を超える。現在、先端技術総合研究所環境・分析評価技術部信頼性基礎評価グループマネージャー。製品・部品の信頼性技術開発の推進・管理を担当するかたわら、全社設計品質改善プロジェクトのメンバーとして品質工学などの品質作り込み技術を推進、リーダーを育成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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