内容説明
信頼性工学の考え方を中心に、確率論や統計学に基礎を置く信頼性の理論、信頼性と固有技術のからみ、信頼性マネジメントなどについて、ビジネスマンや学生・生徒までもが理解できるように、わかりやすく解説。航空自衛隊で信頼性問題で多くの苦労を重ね、航空幕僚長にまで登りつめた著者ならではの苦労話や失敗談も交じえている。
目次
1 信頼性を支える3本の柱
2 バスタブが語る故障のパターン
3 偶発故障と信頼性
4 直列と並列の信頼性
5 保全とアベイラビリティ
6 信頼性を創り込む
7 データで信頼性を判断する
8 信頼性を評価する
9 信頼性を総括する
著者等紹介
大村平[オオムラヒトシ]
工学博士。1930年秋田県に生まれる。1953年東京工業大学機械工学科卒業。防衛庁空幕技術部長、航空実験団司令、西部航空方面隊司令官、航空幕僚長を歴任。1987年退官。その後、防衛庁技術研究本部技術顧問、お茶の水女子大学非常勤講師、日本電気株式会社顧問などを歴任現在、(社)日本航空宇宙工業会顧問など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さかなむし
1
非常に読みやすい本であった。ワイブル分布の概要が知りたい私にはぴったりだった。この本は参考書に入る前の導入として最適。2023/02/16
ひろし
1
語り口調でとても平易に信頼性工学の話をしている本。すごく読みやすい。部品点数が増えると大きく信頼度が下がるグラフはなかなかに衝撃的である。n乗してるだけだから当たり前っちゃ当たり前なんだけど。これを考えるとGEのLEAPエンジンの燃料ノズルは革新的なんだよなぁ。ボルトやワッシャーを1部品とカウントするのはずるいだろ、なんて言ってはいけない。トルク管理とかめんどくさいのだ。ミスも起きるのだ。2019/12/09
Kazuyuki Koishikawa
1
信頼性工学の基礎的な分かりやすく書いてありよかった。 ワイブル確率紙とその使い方なんか知らなかったので面白かった。 2015/08/30
kas
0
会社では信頼性について専門ではな扱うこおも多々ある。本を読むと、信頼性工学について知らないことも多い。 理想論だけを語るわけでもなく、どこまで追求するべきなのか、板挟みの人間の心情なども含まれており、現実的なはなしが出てくる。皆んな同じような気持ちを持っていることを知る。2017/06/06
issy
0
語り口調なのと数式控えめなおかげでサクサク読みやすい信頼性設計の概論。とはいえ、直列系と並列系で構成されるシステムの信頼度の算出方法が丁寧に解説されてたり、ツボはしっかり押さえられている。2013/12/27