内容説明
西欧の価値観を押しつけようとするものとしてCSRを排除していた中国の転換、BOP(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド)ビジネスや社会的企業が発展途上国の開発問題で注目を浴びる時代の到来、ミレニアム開発目標の中間評価で明るみになった世界の実態…。「企業による公共政策」たるCSRの誕生から10年余りが経過し、CSRは確固たる潮流となった。前著『ヨーロッパのCSRと日本のCSR』でEU生まれのCSRをつぶさに解き明かした著者が、今度は日本とアジアに焦点を当て、CSRの新潮流、そして、多様なアジアのCSRを解き明かす。持続可能な成長のために何をすべきか―。
目次
第1章 日本のCSR再考―「企業の公共政策」としてのCSR
第2章 アジアのCSR
第3章 日本企業にとってのアジアとCSRの視点
第4章 ソーシャル・ビジネスとCSR
第5章 アフリカの成長と企業の役割
第6章 CSRを競争力につなげる道筋
第7章 日本のソフトパワーとしてのCSR
著者等紹介
藤井敏彦[フジイトシヒコ]
1987年東京大学経済学部卒業、同年通商産業省(現経済産業省)入省。1994年ワシントン大学MBA。2000年より2004年までベルギー・ブラッセルの在欧日経ビジネス協議会の事務局長を勤め、日本の対EUロビイストの草分けとして活躍。EUステークホルダー会合への参加などCSRについての議論の出発点から関与。CSRのほか、欧州の環境規制やビジネス事情などについての講演、寄稿多数。現在、経済産業省勤務、独立行政法人経済産業研究所コンサルティングフェロー兼務
新谷大輔[シンタニダイスケ]
1995年上智大学法学部卒業、98年同大学院法学研究科修了(国際政治学専攻)。1999年(株)三井物産戦略研究所入社。大学院時代からNGOの可能性に着目。NGOの視点と企業の視点の両者を合わせたCSR戦略の策定に取り組む。同時にベトナムなど新興アセアン諸国に関する調査・分析も行っており、アジアの社会発展に企業とNGO/NPOが及ぼす影響に関心をもっている。また、まちづくりや環境教育など、実践の場にも研究を活かすべく活動している。専門分野は、NGO/NPO、CSR、ソーシャル・キャピタル論など。同分野に関する論文、寄稿、講演等多数。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科兼任講師、同大学ESD研究センターCSR研究チーム研究員、NPO法人社会的責任投資フォーラム運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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