内容説明
企業情報システムの開発、設計運用はアウトソーシングすることが一般的である。また、情報システムの分析は、より上流の業務設計を含むようになってきている。本書ではアウトソーシングする要件を明らかにする段階を「分析フェーズ」、情報分析で定めた要求事項を実現するための内外の体制、役割分担、業務内容の決定段階を「調達フェーズ」と定義し、それぞれを解説。まず、企業情報システムの現状を理解した後、業務設計を含む情報システム分析の方法論を学び、その成果を用いたシステム調達の方法を学習する。
目次
第1章 情報システムの分析と調達の諸問題
第2章 部分最適から全体最適へ
第3章 システム開発と情報システムの分析・調達
第4章 情報システムの分析(全体最適を図る)
第5章 情報システムの調達
第6章 要件定義のプロジェクトマネジメント
第7章 IT投資マネジメント
第8章 SOAへの発展
著者等紹介
島田達巳[シマダタツミ]
摂南大学教授、東京都立科学技術大学(現・首都大学東京)名誉教授。1939年富山県生まれ。1961年中央大学法学部法律学科卒業。(株)明電舎、(財)日本生産性本部経営指導部主任経営コンサルタント、横浜商科大学教授、東京都立科学技術大学教授を経て現職。大阪市立大学博士(経営学)。主な著書に『日本的OAの構想と展開』(白桃書房、1983第16回経営科学文献賞受賞)、『地方自治体における情報化の研究―情報技術と行政経営』(文眞堂、1999第15回テレコム社会科学賞、2000年度日本社会情報学会優秀文献賞受賞)などがある
宗平順己[ムネヒラトシミ]
公認システム監査人、ITコーディネータ。京都大学理学部大学院中退後、総合電機メーカーを経て、1986年に(株)オージス総研に入社。コンサルティング部長、ソフトウェア工学センター長を経て、現在は技術部長。主にIT投資マネジメント。IT統制、ビジネスモデリング、EA、BSCに関する研究活動を行いながら、ITコンサルタントの実戦指導に従事する。所属学会:経営情報学会、ビジネスモデル学会、社会情報学会、生産管理学会、日本情報経営学会、日本原価計算研究学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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