内容説明
「ほかと比べてどうか」ではなく、「これでなくては駄目なんだ」という絶対的な価値を顧客に認めさせるものとは何か。それはEXPERIENCE(経験・体験)である、とコロンビア大学のバーンド.H.シュミット教授は1999年に発表した。「経験価値」と日本語訳されるこの言葉は今、マーケティングやブランドの世界で重要なキーワードとなっている。本書ではシャープ「AQUOS」、ワコール「WACOAL DIA」、コクヨ「カドケシ」、バンダイ「リトルジャマー」の成功事例を紹介、分析。過去の著作『ヒットを生む経験価値創造』『老舗ブランド企業の経験価値創造』での研究成果のエッセンスや顧客価値に関する理論もわかりやすく紹介する。
目次
感性に訴えるものづくりのための「経験価値」とは何か
第1部 製造業におけるおもてなし価値創造(経験価値とおもてなし価値に関する理論的背景;製造業におけるおもてなし価値の提供;ケース:シャープ液晶テレビ「AQUOS」;ケース:ワコールラグジュアリーブランド「WACOAL DIA」;おもてなし価値創造へ向けて)
第2部 デザインが導く経験価値創造(デザインが導く経験価値の提供;ケース:コクヨ消しゴム「カドケシ」;ケース:バンダイエンターテイメント・オーディオ「リトルジャマー」;デザインによる感動がヒットに結びつく)
事例研究を活かす視点
著者等紹介
長沢伸也[ナガサワシンヤ]
早稲田大学ビジネススクール(大学院アジア太平洋研究科国際経営学専攻)MOT専修教授。2007年度以降は、改組により、早稲田大学ビジネススクール(大学院商学研究科ビジネス専攻)MOT専修教授。早稲田大学戦略デザイン研究所長。日本感性工学会(副会長)、商品開発・管理学会(理事)などの会員
藤原亨[フジワラトオル]
クリナップ株式会社サニタリー事業部開発部長。2005年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学(MOT)入学。2006年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学(MOT)修了、技術経営学修士
山本典弘[ヤマモトノリヒロ]
鈴木正次特許事務所、副所長、弁理士。2004年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学(MOT)入学。2006年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学(MOT)修了、技術経営学修士。地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター「デザイン創造塾」2006講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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