内容説明
下町の下町たるゆえん、下町っ子の真骨頂を求めて、ベテラン記者と、剪画(美術的な切り絵)の達人が織りなす東京下町探訪記。十ヶ月にわたって朝日新聞に連載された好評記事を全篇掲載し、地図や探訪案内記を更に加えて再構成した、現代版下町人情図譜。近代的なビルと木造家屋が共存する下町には、気どらない人柄や、粋でいなせな人達がまだまだ残り、隣の家のサンマを焼くにおいや、筒抜けの日常会話が、ページを繰るたびに飛び出してきそうな、人間味溢れた内容。
目次
静けさと安らぎのある街
江戸の名残を伝える街
ぬくもりと風情のある街
『江戸』と『明治』『大正』の歴史を引きずる街
こだわりと人情を重んじる街
いなせと心意気が似合う街
権威に逆らう神田っ子気質の源流
大だなのだんな衆が作った日本橋文化
江戸の風情が尾を引く街
「べらんめぇ」と祭り倒れの街