内容説明
木象嵌とは、種々の天然木材を用いて象を作り、それを嵌め込んで絵画や図柄を表現する木画の技法である。正倉院の宝物には木だけでなく、角や骨、貝や宝石などを嵌め込んだ象嵌で装飾された楽器や調度品が伝えられている。本書はこれまで木象嵌の基礎入門として多くの書籍で糸鋸木工芸を紹介してきた著者が、究極の糸鋸木工芸である木象嵌の基本入門技法を図や写真を多用して説明する比類なき技法書である。
目次
1 木象嵌の技法(傾斜挽き木象嵌の原理;挽き上げと挽き下げ)
2 木象嵌の制作準備(糸鋸盤;糸鋸 ほか)
3 木象嵌の基礎練習(挽き上げ象嵌と挽き下げ象嵌;地板透過図形の象嵌 ほか)
4 木象嵌制作のAtoZ(線図から完成まで;応用課題森のふくろう)
5 はがき板象嵌作品集
著者等紹介
橋本元宏[ハシモトモトヒロ]
1933年東京に生まれる。電気通信大学卒業。桑沢デザイン研究所卒業。(株)日展、IIDを経て日本コロンビア(株)に入社。工業デザイン、グラフィックデザインなどを担当。1974年父の死を契機に木象嵌の研究と制作に着手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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