内容説明
水彩画の本場、英国の美術学校で学んできた著者が、「水彩画の基本三原則」に基づいた本格的な上達法を紹介。帰国後に自身の教室で指導した体験を生かし、教わる側に立って構成した分りやすい内容となっています。水彩画愛好者にとって、座右の書となる「本格的な水彩画の教科書」。
目次
1 ドローイング(下絵線描き)について(ドローイングの基本は2点を線で結ぶ;描く対象をよく観察する;計測をする;モデルに対して正しく構える;形をデザインする;遠近法)
2 トーン(明暗)について(グレースケール;光源の重要性;トーンのキー;トーナルスケッチ;絵のモードとトーンの関係;トーンのデザインについて;サムネイルトーナルスケッチ)
3 カラー(色)について(何故色は見えるのか;混色のトレーニング;トーナルスケッチから色への変換;明中暗のパレットの使い分けの例(3色で描く)
色を把握する
配色パターン例
配色計画・7つの例
色のデザイン)
4 技法について(基本的な筆使い;筆以外で描く技法)
5 画材について(画材の3要素;紙;絵の具;筆;それ以外の画材)
著者等紹介
上野博[ウエノヒロシ]
1943年、三重県生まれ。静岡大学工業短期大学部卒。HEATHRLEY SCHOOL OF FINE ART(LONDON)にて水彩画を中心に学ぶ。1999年末、ヤマハ(株)経由ヤマハリビングテック(株)を早期退職。第二の人生を好きな絵の道に本格的に進むことを決意し、アローウィン・クローショウさん(イギリス水彩画家、元NHKテレビの講師)の推薦をいただき、2000~01年LONDONの美術学校に留学。コンティニュアスコースで水彩画を主体に学ぶ。その一方で好きな欧米の人気画家チャールス・リード、ジョン・ヤードレイのワークショップに参加、直接指導を受ける。美術館へ通いつめたり、ヨーロッパのスケッチ、イギリスのコンペティションへの応募、市場での販売など絵画一色の生活。帰国後、作品の制作発表と今までの経験を整理しビギナーを対象に水彩画教室(チェルシーアート)を開設。現在は名古屋、浜松、掛川にて教室を持ち、水彩画愛好者の指導にあたっている。水彩協会会員(日本水彩画会、浜松支部所属)、韓国水彩画協会会員、元新槐樹社会員、新槐樹社展2000年度新人賞、努力賞、水彩協会展市長賞、大王大賞展秀作賞、浜松市労美展市議会議長賞、浜松市芸術祭奨励賞、R.I189回展(ENGLAND)入選など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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