内容説明
本書は「はがき絵」という使われ方と同時に、水墨画の小作品制作のヒントにもなればと題材の選択をしました。したがって、少々手数をこらしたものや、通信文を書き込むための余白を無視した作例も多くあります。また、作例の大部分が画仙紙や奉書紙を用いており、官製はがきでは表現できない水墨画技法も多く用いていて、施色も官製はがきでは味わえない画仙紙特有の表現になっています。
目次
春(桜・椿;山桜・慈姑・水差と梅;蛤・柳芽を吹く・春の里 ほか)
夏(緑蔭・屹立・古城の石垣;昼下りの湖畔・旧街道の杉・響;川辺の風・山の上の鐘楼・渓声 ほか)
秋(一葉竹・路傍の小竹;清竹・薄野・舟のある風景;秋の野・初秋の湖畔 ほか)
冬(八幡平寸景・雪の山道・村道に沿って;雑木林の雪・冬の落葉樹・山頂に至る;凍る湖・里の冬 ほか)