内容説明
パソコンやスマホばかりに向かい、声を出す機会が減っていませんか?声を出すことは全身運動。お腹、胸、喉、口、鼻を十分に使い声をからだで共鳴させることによって自然と筋力もついてくる。アナウンサーであり、大学や文化センターなどで朗読も指導している著者が、発声法、呼吸法などの基本から上級テクニックまでを解説。これから朗読を始めたいと思っている人、すでに実践されている人におすすめ。著者の朗読をめぐる人との交流、旅を紹介。詩を童話を小説を声に出して読みたくなる一冊。
目次
第1章 朗読の基本を身につけよう
第2章 読み聞かせや朗読を始めたい方へ
第3章 よりよい朗読のために
第4章 朗読公演や文学館で発見する
第5章 朗読をめぐる旅
第6章 朗読で声の文化に出会う
第7章 朗読を共有する
第8章 朗読で元気に
著者等紹介
好本惠[ヨシモトメグミ]
元NHKアナウンサー。十文字学園女子大学文芸文化学科教授。NHK文化センター講師。「きょうの料理」「すくすく赤ちゃん」「NHK俳壇」「TVシンポジウム」「100分de名著」などを担当する。健康をテーマにしたシンポジウム、式典やコンサートなどの司会、ナレーターを務めることも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
27
遠い方の新着棚で。学生時代、放送部で朗読をし、今は読み聞かせをしている。今のボランティア活動に役立てばと借りた。初めは方法論、途中からは、朗読の楽しさを伝える内容。引用されている文章を朗読してみる。気持ちいい。「外郎売」も久しぶりで、懐かしい。舌が回りきらないのが悲しいが。好本さんの朗読、ナレーション、聞いたことがあるのかもしれないが、意識してはない。一度聞いてみたい。「読み聞かせ」という言葉に抵抗のある人がいるが、私は使う。好本さんもこの言葉を排除しないのがうれしかった。2020/08/18
サルビア
15
大変内容の濃い良い本でした。朗読の基本や朗読を始めたい人へ、より良い朗読のためにの他、朗読公演や文学館へ行くこと、朗読を巡る旅へ出ること、朗読で声の文化に出会うこと、朗読を共有すること、朗読で元気になど、朗読に携わっている人にとって良い本です。特に印象に残ったのは小泉八雲が日本の面影という文の中で、家の中にいて聞こえてくる様々な音を詳細に書いた部分です。八雲の異文化に対する深い愛情が感じられて心が豊かになった気がします。また朗読を巡る旅として作者の生まれた土地を訪ねるのも良かったです。朗読を精進していこう2021/08/02
三等星
2
朗読に興味があり、たまたま図書館新刊コーナーで目に留まって読みました。 朗読に興味があり基本から、著者と朗読の関わり方、俳優や作家と朗読のエピソードなど、ふんわりと組み込まれていて、ますますやりたい気持ちが高まりました。 「鼻濁音」や「間」にはじめからこだわるといやになってしまいそうなので、少しずつ身に付けるとして、 外郎売からはじめてみようと思いました。2020/07/12