感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
60
#和歌 田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ #返歌 田子の浦列車の中から見上げれば富士の高嶺は雲に隠れて #感想歌 歌意、解説、余禄、出典、語句、挿絵好きこそものの上手なるかも2016/08/23
Shosei
4
高校時代にまるで興味の無かった百人一首について、本書は多くのことを教えてくれました。実は年代順に並んでいること。1から100までの間に500年もの歳月が横たわっていること。深養父・元輔・清少納言と一族三代にわたって選ばれた歌もあること。歴史教科書に出てくる人物たちのオールスター戦の様相であること。歌を理解するためにはかるたの歌を覚えるだけではダメで、詞書や本歌まで参照しなければいけないこと、等々。選者定家の歌を97番目に置き、しんがり二首を後鳥羽院・順徳院に譲った配置に、定家の子・為家の謙虚さを感じます。2020/08/06
Unicorn
3
橋本武先生が携われた本なので、購入して、読んでみた。自分が学生の時、百人一首大会があったので、多少、覚えていた部分もあったけれど、殆ど忘れていた。ましてや、歌の意味なんて、考えたことがなかったので、この本を読んで、非常に勉強になった。意味を読んでいて、思ったのは、人間の感情というものは、いつの時代でも普遍なものなのだな、と思わされた。2012/09/17
fuchsia
2
君知るやこの思い。熱さ激しく悶える艾。 肝心の歌はあまり覚えてないが薀蓄のネタとしての百人一首解説本ではとっつき易い。2010/08/15
905
0
有名な先生なんだろうけど、さすが明治生まれ、昔の人の価値観だなあと思うところもある。でも、基本的に芯を突いており、凡百の類書より深い理解が得られるのは確か。歌とその作者への想いも募らざるを得ない。2021/12/12
