感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
46
日常の暮らしとは、一体、どう言うことなんだろうと、改めて考える。いろいろな意味で「危機」の2文字を眼にすることも多い今だからこそ、考えるべき視点がある。社会学でもなく、経済学でもなく、政治学でもなく文化人類学の視点。その文化人類学自体も変遷があり、変わっていく。自分の立ち位置をどこに置くのかが問われている。そこで思うのは、簡単なことではないが、自分の眼で見て、自分の頭で感が続けることの大切さ。2025/07/16
たなぼう
5
「危機」の中で見えている構造のほうが「ふつう」の状況で、何事もない日常だと信じている状態は、例外的であったことがわかる。「平凡な日常」とは、フィクションでしかない。 新聞連載をもとにした「人類学者のレンズ」を通して世界を見た本。興味深い視点が多くあった。2024/11/02
エトランジェ
3
ひょんなことから著者の本を立て続けに読んでいるが、この一冊を読むだけでわりと体系的に(?)現在における様々な危機がどのようにして起きているのかを理解することができる。←我ながらもう少しマシな感想が書けないものか。2025/06/30
Akira Nagata
3
コロナ禍の期間のエッセイ。まだ少ししか時間が経って無いのに、はるか昔のことに感じる。社会の変化を見て、考えるというプロセスが見ることができる良書。国語の文章題に出題されそう。2024/11/18
PETE
3
新聞の不定期連載という形式だからこそ、グレーバー、インゴルド以外で最新の人類学者の理論が、紹介されず、現代人類学の隘路が浮き彫りになっている。2024/08/19