失われたもの

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622085423
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

シベリア帰りの父をもち戦争を引きずる家に育ったが、少年の日には戦後の明るさがあった。社会から何が失われたのか、会心のエッセイ社会が変わってしまったと感じる人は多いのではないか。時代は新たな殖産興業・富国強兵、米国に寄り添う新しい大日本帝国に向かっているように見える。
なぜ自分は危機的状況をうがつ仕事を続けてきたのだろう。経済ジャーナリストである著者は、自らの根っこを掘り下げる。
11年間シベリアに抑留された父と東京大空襲の被災者だった母、戦争をひきずる両親は東京・池袋で鉄屑屋を営み、必死に昭和を生き抜いた……。
失われたものは、誇りを持って生きていける自営業の暮らしと経済。自律した在り方を許容する社会。少年漫画の熱狂。「みんなが手と手を合わせれば」の歌。「ネーミング詐欺」ではない政治の言葉。
いわゆる戦後民主主義は共同幻想だったのかもしれない。現実には戦争も差別もあった。しかし体験に裏づけられた夢だった。当時と、平和と平等の理想さえ抱けない現在との差は、とてつもなく大きい。
「今、大きな渦があって、私たちはその縁(ふち)にいる……」漫画家ちばてつや氏との25年ぶりの対話を収録。著者の初めてのエッセイ集は、会心の庶民史となった。

自分にとって一番たいせつなもの
東京都豊島区立竹岡養護学園
いのちは言葉から壊れる
走るエイトマンとジャーナリストへの憧れ
戦後・自営業者共同体の街で出会った?知?
酒と煙草と大人の世界
池袋の夜・魔物と暴走の時間
非効率分野に「選択と集中」のシナリオ
『私たちが拓く日本の未来』の主権者
みんなが手と手を合わせれば
母の信心
最後には覚悟、そして運
スパイラルの縁で──『紫電改のタカ』と二十五年ぶりのちばてつや氏  
あとがき

斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒、英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。新聞・雑誌記者をへてフリージャーナリスト。著書に『機会不平等』『民意のつくられかた』(岩波現代文庫)『安心のファシズム』『ルポ 改憲潮流』(岩波新書)『空疎な小皇帝──「石原慎太郎」という問題』(岩波書店)『ジャーナリストという仕事』(岩波ジュニア新書)『「あしたのジョー」と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)『戦争のできる国へ──安倍政権の正体』(朝日新書)『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)『「東京電力」研究──排除の系譜』(角川文庫、第3回「いける本大賞」受賞)『子宮頸がんワクチン事件』『「マイナンバー」が日本を壊す』(集英社インターナショナル)『ゲンダイ・ニッポンの真相』(同時代社)『失われたもの』(みすず書房)他多数。

内容説明

社会が変わってしまったと感じる人は多いのではないか。失われたものは、誇りを持って生きていける自営業の暮らしと経済。自律した在り方を許容する社会。少年漫画の熱狂。「みんなが手と手を合わせれば」の歌。「ネーミング詐欺」ではない政治の言葉。なぜ自分は危機的状況をうがつ仕事を続けてきたのだろう。経済ジャーナリストである著者は、自らの根っこを掘り下げる。11年間シベリアに抑留された父と東京大空襲の被災者だった母、戦争をひきずる両親は東京・池袋で鉄屑屋を営み、必死に昭和を生き抜いた…。いわゆる戦後民主主義は共同幻想だったのかもしれない。現実には戦争も差別もあった。しかし体験に裏づけられた夢だった。当時と、平和と平等の理想さえ抱けない現在との差は、とてつもなく大きい。時代は新たな殖産興業・富国強兵、米国に寄り添う新しい大日本帝国に向かっているように見える。このままいけば、やがて言いたいことを言う自由さえ消えうせるだろう。「今、大きな渦があって、私たちはその縁にいる…」漫画家ちばてつや氏との25年ぶりの対話を収録。著者の初めてのエッセイ集は、会心の庶民史となった。

目次

自分にとって一番たいせつなもの
東京都豊島区立竹岡養護学園
いのちは言葉から壊れる
走るエイトマンとジャーナリストへの憧れ
戦後・自営業者共同体の街で出会った“知”
酒と煙草と大人の世界
池袋の夜・魔物と暴走の時間
非効率分野に「選択と集中」のシナリオ
『私たちが拓く日本の未来』の主権者
みんなが手と手を合わせれば

著者等紹介

斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒、英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。新聞・雑誌記者をへてフリージャーナリスト。『「東京電力」研究―排除の系譜』(角川文庫、第3回「いける本大賞」受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

37
ジャーナリスト斎藤貴男さんのエッセー集。新自由主義や消費税への厳しい眼差しで知られる彼の姿勢は、庶民の視座を徹底しているので(時にやや偏りすぎかなとも感じますが)説得力があります。反骨心にはシベリアに抑留されて帰国後は池袋で鉄屑やを営んでいた父親の影響があるんですね。父が息子に及ぼす影響はやはり大きいのでしょう。たしか評論家の小熊英二さんの父も抑留経験者でした。2017/04/02

どら猫さとっち

6
マイナンバー制度、東京電力、消費税などの欺瞞と正体を描き出すジャーナリストが、自身の過去とその時代を振り返って、そして現在を見つめる初のエッセイ集。いわゆる「三丁目の夕日」的なノスタルジーに浸って描くのではなく、静かにときに批判を込めているのが、ジャーナリストである著者らしい。それでも、社会批判の精神は伺える。愛憎を込めた昭和と激しく動く平成の時代のなかで、“失われたもの”。それは、今我々が必要とするものではないだろうか。2017/02/26

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