内容説明
土地から小説を読み解く!気鋭批評家によるブックガイド。47都道府県を網羅。1977~2021年の180作品。必読作品、読書感想文向け作品、文学賞受賞作などの分類あり。高校、大学生向けにも!純文学からエンタメ小説まで。
目次
北海道
東北
関東
中部
東京二十三区
東京(二十三区以外)・神奈川
関西
中国
四国
九州・沖縄ほか
著者等紹介
酒井信[サカイマコト]
1977年長崎市生まれ。明治大学国際日本学部准教授。早稲田大学人間科学部卒業後、慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学助教、文教大学准教授を経て現職。専門は文芸批評・メディア文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいのアリクイ
7
九州の新聞社が出した現代文学、小説に出てきた地域と小説、小説家と地域の関係性などについて書かれた本。本が狙っている方向性に興味があったので。まず掲載されている小説家の作品で探したのは、あちこちの地域の小説を書かれている絲山秋子さんの小説。群馬県が出てくる小説ではなく、東京の大田区、京都の左京区、福岡市の博多区、熊本の阿蘇市が出てくる小説が紹介されていてあー群馬じゃないのかーと思いましたが、絲山秋子さんと福岡の関係性、小説への影響について書かれていて、ああ、絲山さんにとって福岡は重要な場所だったのかと。2022/06/16
しおり
4
沢山の作家と作品を知ることができた。舞台となった地域を軸に本が紹介される形式はありそうでなかったなと思った。知らなかっただけで、地方に根差した作品はたくさんあるんだと思った。著者が長崎出身ということもあり、選ばれた180作品の配分には偏りがある。どうしても首都圏と地元長崎は厚くなる。選書に著者の感情が籠っているように感じられていいなと思った。地方が衰退しているとはいえそこには人が住んでいる。その記憶や風俗を残すという意味でも地方の作品は貴重だと感じる。作品の背景など、よく取材していてためになった。2024/01/28
yuki
2
面白かった。その土地に根ざした本があると知って読んでみようと思った。本に関連した事柄をピックアップして紹介してくれているので最後まで楽しく読めた。2022/09/20
Yukorin1992
1
西日本新聞の連載をたまに読んでました。本になると180冊のボリュームがすごい。住んでいる地域や好きな作家のページから読むのもいいかも。2022/07/01
よっちん
0
研究室2023/04/04