内容説明
記者が駆け、綴った激動の時代の舞台裏。現場を赤裸々に綴った52本。
目次
板付基地から始まった国際取材―福岡で築いた米国人脈(先川祐次)
目指せ百万都市―北九州5市合併へ 世界にも例なき「広域」劇(石〓憲司)
下筌ダム紛争「蜂の巣城」の攻防―人間の尊厳を懸けた戦い(稲積謙次郎)
死者458人、戦後最悪の惨事―三池争議と炭鉱事故(玉川孝道)
世間を揺るがした連続殺人―「西口彰事件」を追う(松尾良彦)
密命「米国から宇宙船を借りてこい」―’66福岡大博覧会の舞台裏(先川祐次)
北朝鮮の亡命船、処分とその焦点―船長含む7人を殺害した平新艇事件(秋丸信夫)
佐世保寄港直前、洋上のエンプラに着艦―「非核三原則」崩しの先兵を取材(桑原維郎)
「嵐の1週間」は何を残したか―三派全学連のエンプラ闘争(岡本昇)
博多駅事件でフィルム提出命令―「報道の自由」を巡る最高裁の判断(大坪義明)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうろう
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旅先の福岡、地元書店で買い求めた。ブロック紙の西日本新聞社編。元記者達が戦後の様々な出来事を回顧・検証しており、とても参考になった。九州で起きた様々な出来事、自分が若かりし頃のカネミ油症問題や下筌ダムの話等々。改めて思い出した。P68、133〜134、202、266では元記者諸氏の熱い思いが伝わってきた。全国紙の劣化が著しいが、『西日本』始め地方紙には憲法21条を「錦の御旗」に、これからも国民主権の立場から鋭い報道を期待したい。P303の故・原田正純氏の「中立」を巡る見解には改めて納得。目から鱗です。2024/01/14