出版社内容情報
大伴旅人や山上憶良らが九州・大宰府で詠んだ歌を大胆に意訳。8世紀を生きた人々の本音を現代文学として読み直したエッセイです。
上野誠[ウエノマコト]
1960年福岡県生まれ。奈良大学文学部教授(国文学科)、国際日本文化研究センター客員教授。研究テーマは、万葉挽歌の史的研究と万葉文化論。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞受賞。歴史学や考古学、民俗学を取り入れた万葉研究で、学会に新風を送っている。『魂の古代学 問いつづける折口信夫』(第7回角川財団学芸賞受賞)、『万葉びとの宴』、小説『天平グレート・ジャーニー』など著書多数。
内容説明
大伴旅人や山上憶良らが九州・大宰府で詠んだ歌を大胆に意訳。8世紀を生きた人々の本音を現代文学として読みなおす“上野ワールド”たっぷりのエッセイ。
目次
第1章 旅人のホンネ(故郷の記憶―あをによし奈良の都は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり;泣き上戸歓迎―賢しみと物言ふよりは酒飲みて酔ひ泣きするし優りたるらし;死後の世界―この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我はなりなむ ほか)
第2章 ちはやぶる(うつそみ―うつそみの人なる我や明日よりは二上山を弟と我が見む;筑紫の国生み;これがかの有名な―聞きしごとまこと貴く奇しくも神さびをるかこれの水島 ほか)
第3章 歴史と文学(言葉の古代学;歴史と文学;歴史をいかに語るか ほか)
著者等紹介
上野誠[ウエノマコト]
1960年福岡県生まれ。福岡大学附属大濠高校卒業。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。現在、奈良大学文学部教授(国文学科)、国際日本文化研究センター客員教授。研究テーマは、万葉挽歌の史的研究と万葉文化論。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞受賞。『魂の古代学―問いつづける折口信夫』(新潮選書、第7回角川財団学芸賞受賞)など著書多数。オペラ『遣唐使~阿倍仲麻呂』の脚本、朗読劇『額田王と吉野』の執筆も手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Koichiro Minematsu
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