棚ブックス
本屋がなくなったら、困るじゃないか―11時間ぐびぐび会議

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  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784816709227
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

書店、取次、出版社の現場を知る面々が、「本と本屋の未来」について語った熱い議論にインタビューと寄稿を加えた提言の書。本を売る・つくる仕事はなぜこんなに面白いのに、ネガティブな話題が多いのか。書店・取次・出版社の現場を知る面々が素朴な疑問から出発しつつ、構造的な問題を徹底的に“明るく”“未来に向けて”話し合った。2日間、計11時間にわたり、熱い議論を繰り広げた車座トークの内容に、新しい動きを実践する方々のインタビュー・寄稿を加えた、提言の書。
未来は地方で考える。もっとシンプルに、あたりまえに本を売りたい皆さんへ。流通の再設計と出版社の意識改革で、まちに開こう、オモロイ本屋を!

<車座トークに参加した方々>※敬称略
・スタンダードブックストア 中川和彦
・ブックスキューブリック 大井実
・本屋Title 辻山良雄
・文化通信 編集長 星野渉
・トランスビュー 工藤秀之
・ウィー東城店 佐藤友則 ※ゲスト
・トーハン 水井都志夫
・日販 小野雄一
・丸善博多店 徳永圭子
・弦書房 野村亮
●進行
・忘羊社 藤村興晴
・西日本新聞社 末崎光裕

<特別インタビュー・寄稿>
・トランスビュー 工藤秀之
・・文化通信 編集長 星野渉
・H.A.Bookstore 松井祐輔
・ツバネ出版流通 川人寧幸
・ミシマ社 三島邦弘
・カモシカ書店 岩尾晋作
・長崎書店・長崎次郎書店 長崎健一
・ブックスキューブリック 大井実

ブックオカ[ブックオカ]
2006年に始まった、九州・福岡の出版社や書店で働く有志メンバーが立ち上げたブックフェスティバル。一箱古本市や数十の書店が参加する文庫フェア、作家のトークショーなど、さまざまなイベントを催している。サブタイトルは「福岡を本の街に」

内容説明

シンプルに本をつくりシンプルに売っていくしくみを地方都市・福岡で考えた。本と本屋を求めるこれからの読者のために。書店・取次・出版社の業界三者集合!「ブックオカ」計11時間の議論再録。

目次

第1部 本と本屋の未来を語る車座トーク1日目。限りなく不透明に近い出版流通を打ち破るカギはどこに!?(1日目のテーマは「ふしぎなふしぎな出版流通」;「ベストセラーはおいてません」 ほか)
第2部 車座トーク2日目。前向きで前のめりな面々と街に本屋が生き残っていくためのヒントを探る。(二日酔いの朝に、なぜ日本でこんなに本屋が消えていくのかを考える;「取次は幕末の幕府みたいなもの」 ほか)
第3部 本屋のある街を増やしていくためにわれわれに何ができるのか。そんな課題を胸に僕たちは本と本屋の未来を探す旅に出た。(トランスビュー代表工藤秀之さんに聞きました。九州のような地方も含めこれからも本屋が生き残るための新しい出版流通ってどんなものでしょう?;『文化通信』編集長星野渉さんに聞きました。ドイツで業界の壁を越えた改革が実現できたのはなぜでしょう? ほか)
第4部 長い旅の締めくくりは、九州の若手書店主にロックオン。本と本屋の未来を、地元目線で考える。(長崎書店社長長崎健一さんに聞きました。地方に生きる書店として長崎さんが大切にしてきたこと、そして未来に向けてのビジョンを聞かせてもらえますか?;「寄稿」本棚の向こうの青空 岩尾晋作(カモシカ書店店主))

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はな

51
図書館本。福岡の本のイベントブックオカで開催された本屋さんにまつわる座談会をまとめたもの。現状がどうなのかということが細かく書かれてあり、今の出版業界がこのままでいいのかという疑問を持った。ほしい本がなかなか近くの本屋さんになかったら「あー、ないか。」とがっかりするのですが、本屋さん事情が分かったので本屋さんって大変だなと思えました。通販も利用はするし、図書館も利用はするのですが、自分が気に入った本は手にもって内容と紙の感触を確かめて購入したいので、やっぱり本屋さんは家の近くにあってほしいのです。2016/10/19

キク

43
トーハン、日販、ジュンク堂といった最大手から地元の出版社まで、出版社、取次、書店関係者がスマホ、Amazon後の出版業界の危機について熱く語り合っている。再販委託制って、一応は知っていたけど声の大きい主要メディアでは「絶対必要」という位置付けなので、なかなか外部には語られない。でも現場の人達は「日本の取次は崩壊寸前の状態にある」と強く感じている。確かに東京の印刷所で作った本を、紀伊國屋に届けるのと、沖縄の小さな書店に届けるのが、同じ値段で販売されて売れなかったら返品となると、紀伊國屋に入荷したくなる。↓2021/04/01

はるき

41
結構専門的な話なので斜め読み。私にとって、本屋と図書館は聖域なのでこれからもずっと必要な場所です。なのに、両方ともが時代の波に飲まれかかっている(>_<)色々考えさせられます。2017/01/10

おおた

23
タイトルにめんどくさいオヤジ臭さを感じたけど、中身は熱いぜ!出版社(中小)・取次・書店など書籍販売に関わる人々の鼎談が主で、2016年大洋社倒産前夜の緊迫感がすごい。書店は単に本だけを売っていても厳しい時代で、カフェや雑貨と合わせていき、最後は手品や美容室まで作ってしまう書店があるってびっくり。それこそ地元のコミュニティに根付くことが生き残りの大きな条件になるのかも。諸悪の根源と呼ばれがちな取次の意見も聞けて、やっぱり日本人はもっとAmazonをやっつけていかないといけないと思いました。2018/08/08

チェアー

23
本好きな人、出版業界の先行きを心配している人にとっては、きわめていい本。出版社、取次、書店などが販売代金をどう配分しているかや、書店の運営実態、海外の書店事情もわかる。そもそも業界では、「文化を守るための尊い仕事なのだから」とカネの話をするのはちょっと、という風土があったのかしらん。もうからないと聞いても、どの程度もうからないのか、解決の方法がないのかなど分からないことだらけ。情報を示すことで、少しずつ未来が見えてきたような気がする。困るのはこの本を読むと書店をしたくなることだ。もうからないのに。 2016/09/15

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