内容説明
旧満州から引き揚げ、日中の大地に141万本の松柏を植え続けた緑の肝っ玉母さん一代記。「遺骨収集が92歳の私の務め」。500人が無念の最期を遂げた「綏芬河・天長山の悲劇」の真相を戦後初めて明らかにする。
目次
第1章 サザエさんの海、博多湾岸に白砂青松を再び
第2章 開戦日12月8日結婚、20歳で町長夫人へ
第3章 悲劇の天長山、奇跡の生還者“阿修羅”の証言
第4章 山口・仙崎に引き揚げ、熊本・球磨村で夫を待つ
第5章 筑豊・桂川町で夫起業、田川市で妻生け花修業
第6章 がん6回、石油危機、隣国友好―私の解決法
第7章 黄砂の飛来防止に中国高原で137万本植樹
第8章 大山森の大学、日田阿蘇望塾、樋井川で遊ぶ
第9章 山鹿市自慢さくら湯八千代座山鹿灯篭まつり
第10章 軍師官兵衛にならい、「心如水」。心は水の如し
著者等紹介
川上弘文[カワカミヒロフミ]
1945年1月5日、広島市生まれ。69年、早稲田大学文学部(東洋史)卒業。70年に西日本新聞入社。東京支社運動部長、佐賀総局長など経て、2005年に定年を迎える。以後8年間、嘱託記者。13年4月、西日本新聞社「春秋賞」受賞。NPO法人「はかた夢松原の会」理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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