面会謝絶だぁ―孤高の考古学者・原田大六

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  • サイズ B6判/ページ数 151p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816708107
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

内容説明

伊都国の王墓とみられる平原遺跡を発掘し、のちに国宝となる国内最大の大鏡を掘り当てた男は、大胆な新説で数多くのファンの心をつかんだ一方、官学アカデミズムの重鎮、大御所の学者たちに激しくかみつき、数えきれぬほどの軋轢摩擦を生み出した。不器用に一途に、熱く古代ロマンを追い掛けた男の、あまりにもでこぼこした生の軌跡―。

目次

プロローグ「おれの話は、正座して聞け」
ケンカ大六「100万円、受け取れーっ!」
憲兵という原点「変節の早さは、猿芝居だ」
アルチザン「共同調査、できる人じゃない」
古代史一筋「あの人は“妻食主義”だった」
突き抜ける新説「原稿は挑戦状のようだった」
ベストセラー「本の内容、感想を言えーっ」
運命の遺跡「わたしは自分の目を疑った」
文化財自主管理「強権発動なら、また粉々にする」
エピローグ「おれは二百年、生きた」
寄稿 原田大六さんの考古学―ある事件の回顧
寄稿 原田大六さんの万葉集研究―『万葉集発掘』から『万葉集命』へ
聞き書き 夫・原田大六を語る

著者等紹介

藤田中[フジタアタル]
1958年、大分市生まれ。愛媛県立松山東高校、東北大学文学部西洋史学科を経て、西日本新聞社に入社。経済部、文化部、熊本総局、論説委員会(東京駐在)、社会部などを経て、現在文化部勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Kazuo Ebihara

1
原田大六は、九州に住む在野の考古学者。1985年に亡くなった。 糸島市平原遺跡を発掘調査し、直径46.5センチの日本最大級の鏡を発見。粉々だったものを自らの手で復元した。 万葉集、古代史、考古学をストイックに研究。「考古学者には盆も正月もない」と言い、電話も引かず、玄関には面会謝絶の札を掲げていた。 著作では、高名な学者を名指しで徹底批判。ベストセラーとなった。 没後、「平原弥生古墳調査報告書」が妻イトノにより出版され、2006年に出土品全てが国宝指定された。 生前、松本清張が大六をモデルに2012/05/23

ごしょがたに

0
2010年初版。新刊で購入。 北部九州の先学、原田大六先生のドキュメント。 西日本新聞連載時にも拝読していたが、改めて一気読み。森浩一先生の寄稿が面白かった。奥様はまだご存命なのだろうか?大六先生の資料群は一括して伊都国歴史博物館に寄贈されればよいが。 恩師の先生にも逸話を聞いてはいたが、毛筆での実測は知らなかった。西日本新聞の連載を書籍化したもので、個人的にはもう少し内容が欲しいところである。あと活字が大きいのが難点。2018/01/08

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