内容説明
パパのリストラがきっかけで家族がばらばらになり、深く傷つく少女・有希。でも、パパの故郷の大分県日田で、おばあちゃんや大好きないとこたちと夏休みを過ごすうちに、次第に明るさを取りもどしていく。台風が来た夜、有希たちはみんなで力を合わせ、必死でナシ山を守ろうとする。そこには、有希を迎えにやってきたママと、ナシが心配で帰ってきたパパもいた―。心温まるストーリーが、豊かな自然と日田弁を交えながら展開される。小学中級以上向き。
著者等紹介
坂井ひろ子[サカイヒロコ]
福岡県生まれ。児童文学の普及のため、地域文庫や読書会を手がけ、のち創作活動に入る。主な作品に『およし十七よめざかり』(岩崎書店)、『走れ!車いすの犬花子』(偕成社)、『ありがとう!山のガイド犬平治』(同)、『待ちあわせは泰山木の下で』(くもん出版)、『盲導犬カンナ、わたしと走って』(偕成社)、『むくげの花は咲いていますか』(解放出版社)など多数。日本児童文学者協会会員。「小さい旗」同人
大国留美子[オオクニルミコ]
福岡県生まれ。県内や福岡市で美術教師として中学校に勤務。その間、県展、グループ展、個展などで制作発表を続ける。また、新聞小説、エッセイ、童話などのさし絵やポスター制作も多数。西日本新聞連載『土曜童話』のさし絵を十年間担当。現在、春日市高齢者大学の絵画教室講師
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