内容説明
江戸時代初期、柳河藩の儒官・省菴は、同時代人の貝原益軒より8歳年長。「柳河藩の学問の祖」と呼ばれ、彼の家塾が後の藩学伝習館の基となった。明末清初の動乱を逃れて渡来した中国人学者たちとの濃密な交流など、ひたすら学問の道を生きぬいた生涯。
目次
第1章 安東省菴と柳河藩
第2章 朱舜水と明朝の滅亡
第3章 安東省菴と朱舜水の運命的な出会い
第4章 安東省菴と朱舜水の学風
第5章 安東省菴と邵康節
第6章 安東省菴の柳河八景
第7章 省菴と五人の中国人
第8章 省菴の著『理学抄要』
第9章 藩校伝習館と安東先生の碑