内容説明
湾岸戦争に揺れる日本。自衛隊機派遣審議のプロペラも空回りが続く。今こそ秩序ある国際社会の実現へ向け真の役割を担わなければならぬ日本。なのに、私たちは何を考え、どう歩もうとしているのか。ワシントン在住の若き政治学者が湾岸戦争開始までの国連、アメリカ、そして各国の動きを克明に現地レポ。愛する日本へ、真の国際正義と平和達成のための具体策を提案した熱血新刊、ここに完成。
目次
第1章 湾岸紛争と国連安全保障理事会(湾岸紛争で注目を集めた安全保障理事会;湾岸紛争における安保理の特徴と各国の取り組み;日本の国連中心主義の中身)
第2章 国連による国際紛争の解決方法(国連憲章にみる国際紛争の解決;国連軍について;多国籍軍について;集団的自衛権とは;国連平和維持活動;日本と国連、2つの点)
第3章 国際紛争解決と日本の事情(どこまで人を出せるか―憲法の制約;日本の本質的問題;日本の行うべきこと;日米関係について;日本に与えられた平和への試練)
資料集(国連憲章〈抜粋〉安全保障理事会決議文〈原文・対訳〉)