感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡裕之
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教皇の権力がどのように昇りつめていったのか興味があったため、購入。だが、表現規制をめぐる問題に対して思わぬ示唆に出会うことになった。グレゴリウス7世の頃の聖職者はこう言っている。「すべての聖職者にたいして一律に独身を強制するのは、人間の弱さを忘れた教会の上長が偽りの熱意に駆られてやったことであり、かえって性的災厄の増加をまねいている。あまりに気高い道徳的理想をめざすのは現実にはむしろ危険であり有害だ」(p368)。「独身」を「ポルノ鑑賞の全面的禁止」と置き換えて読み直すと、今に通ずるものがあります。2016/10/31
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