目次
ドストイェフスキー二題
カミュの『異邦人』を読む
「埋葬されざるもの」(ニーチェ)
最終講義「詩と時間」草案
ボードレール回想
ドイツ詩二題―トラークルとヘルダーリン
ゲーテとドイツ人(講演草案)
リルケの「変容」について
カフカの『断食芸人』―訳と覚え書き
カフカ最後の断片『栖』について―再話と抄訳
チェーホフのこと
『未成年』日記
ドイツの旅・二〇〇五年初夏
講演草案「ヒューマニズム」をめぐって
歴史のロゴス
Dさんのこと
著者等紹介
三木正之[ミキマサユキ]
1926年大阪府に生まれる。京都大学文学部独文科卒業。神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フリウリ
4
古書店で入手。チュービンゲンの「バイスナー先生」の言葉。「カフカにおいては、作中人物およびその行動や考え方についての、語り手による一切の省察が存在しない。ただ、物語ってゆく経過のみがある。これによって読者は不思議なことに、不条理な出来事に引き入れられていく。カフカは、自分だけでなく読者をも、主要人物のなかへと変身させている」。なお、バイスナー先生の著作「ヘルダーリンのギリシア語翻訳」は「いかに高く評価しても、しすぎはしないものである」と、三木氏はハイデガーから、直接伝えられたそうです。82024/02/13