内容説明
カントとの対比で問題を鮮明に描き出し、倫理学の新たな世紀に一歩を画す。本書では、道徳は「よい」ことの理念をかかげるものではなく、「普通のわれわれならしないこと」の反省に忠実であろうとする。いわゆる「普遍性」も、われわれの間柄の互換性として捉え直される。
目次
倫理の定義
基本の視点と課題
全く形式的な道徳論
「虚言権」論文について
人格は目的か
善と法則
ムーアの道徳論
「よい」ということ
「正しい」ということ
自由と因果
原理と領域
人間性のパラドクス
義務と自発性
行為功利主義と規則功利主義
「アスペクト」とは
「アスペクト」としての道徳
連帯としての倫理
普遍性と互換性
倫理的行為としての会話
著者等紹介
滝浦静雄[タキウラシズオ]
1927年、岩手県に生まれる。1951年東北大学文学部卒業。東北大学名誉教授
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