内容説明
鉈割瓢と斧割糺は正統松浦水軍を先祖にもつ親戚同士のくされ縁。ある陰謀のため強姦の罪をきせられ、揃って刑務所へ。出所後、職と金のないふたりは大胆にも人妻を拉致し、無人島で暮らし始める。だが、夫に発見され、暴力団の手から真子という女性を救出するという奇妙な仕事が押しつけられる。色と欲にかられたふたりの天衣無縫な救出作戦とは?冒険バイオレンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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連作短編集というのとはちょっと違いますが、短いエピソードが連なって長編になっているという構成の作品ですね。 以前に読んだ寿行作品『無頼船』の一作目と同じような構成です。 普通に長編小説だと思ってたので、この構成になかなかノりづらかったです。 勘当された名家の息子とその従兄弟の元刑事という本家と分家コンビvs.暴力団の飛翔組、というのを基本的設定にしてますが、途中からは天藤真作品『大誘拐』を意識したような雰囲気に。 老婆が本家分家コンビと一緒になって飛翔組に立ち向かう後半は、なかなか面白く読めましたよ。2015/10/15
忍者千乗りの門戸開放
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別管理していた読了リストより転記