内容説明
本書の構成は二部に分かれ、第一部には、古代・中世・近世にわたる哲学、神学、歴史学等の学術論文が纏められ、第二部には、真方先生の翻訳に始まり、評伝、講演、書評等の原稿が掲載されている。なお、付録として仲間たちの筆になる随想風の小論二編が付加されている。
目次
アリストテレス『政治学』における「中間の国制」について
プラトンの正義論―その神話的背景
悟性の察見―エピクロスの「エピボレー」
ロマ的普遍性の文脈―オーソドクス教会概説試論
キリスト教的中世と古典古代―アインハルト『カール大帝伝』の序文をめぐって
共通本性と個体化の問題―アヴィセンナの本質における存在と一性
ヘーゲルの戦争論
リルケと天使―キリスト教との関係をめぐって
ニーチェとキリスト教
ディルタイ『十七世紀における精神科学の自然的体系』(翻訳)
関東の戦国時代に生きた禅僧の著作
スフィンクスの謎―ギリシア精神の誕生との関連で
個体論と真方敬道先生
著者等紹介
石渡隆司[イシワタリュウジ]
1932年生まれ。東北大学大学院文学研究科(哲学専攻)博士課程満期退学。岩手医科大学名誉教授
阿部秀男[アベヒデオ]
1937年生まれ。東北大学大学院文学研究科(哲学専攻)博士課程満期退学。北海道教育大学教授
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