内容説明
本書は、立法・執行両部門間の権力分立をめぐるアメリカ合衆国の試行錯誤を網羅的に紹介したもの。
目次
権力分立論の現況―本書のねらい
第1部 アメリカ合衆国における独立機関問題の展開(合衆国最高裁判例における独立機関問題の展開;独立機関に関する学説の検討;独立機関と権力分立、その総括―「関数としての権力分立」の観点から)
第2部 権力分立論の諸相と総合(権力分立論の諸相と総合)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
「「政治/科学」二分論を背景とするニューディール立憲思想は、その後、行政過程が利益団体の囚われの身になっているというcapture現象を例証する多くの実例を背景にした利益集団自由主義批判にさらされ、また、多元主義的政治学による実証主義的洗練を政治学が受けるに至ると、同立憲思想の革新的部分に当たる行政の専門性・中立性は一種の神話として崩壊を遂げていった。がニューディール立憲思想はその政治哲学的基礎を失いつつも、その上に築き上げられた権力分立構想とそれを権威付ける最高裁判例の機能的アプローチは残存し定着した」2017/05/17
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