内容説明
ヘーゲルの歴史哲学を中心に勉強してきた著者が、ディルタイの思想が「理念と歴史」の問題を単なる歴史主義に陥ることなくどう決着をつけるのか、理念と歴史のテーマを問う論稿。
目次
第1部 ディルタイの歴史の解釈学(ディルタイのプログラム―歴史的理性批判;時代批判と精神科学の必然性;初期ディルタイとヘーゲル;現象性の原理 ほか)
第2部 ディルタイの歴史認識の課題(ヘーゲル歴史哲学における理念と現実性;ディルタイの歴史認識とヘーゲル;作用連関と作用史―ガーダマーのディルタイ批判;生における歴史の位相―ニーチェ・ディルタイ・ヘーゲル)