内容説明
『存在と無』『弁証法的理性批判』などの哲学書、『嘔吐』に代表される小説、そして、『蝿』『出口なし』などの戯曲…。哲学のみならず、幅広いジャンルで活躍したサルトルの思想は、第二次大戦後、「実存主義」ブームの中で一世を風靡し、多くの人々から熱狂的な支持を集めた。本書は、サルトルについて、時代と格闘したその生涯を追いながら、実存主義、アンガージュマンの思想、マルクス主義との関わりなどについてわかりやすく解説した。サルトル思想の社会的・歴史的背景についても、丁寧に説明。時代とともに生き、真の自由を求め続けたサルトル哲学の魅力に迫った一冊。
目次
第1章 若きサルトル
第2章 「意識」の哲学
第3章 作家サルトルの誕生
第4章 『存在と無』の哲学
第5章 実存主義とサルトル
第6章 マルクス主義とサルトル
第7章 植民地問題とサルトル
第8章 『弁証法的理性批判』の哲学
第9章 サルトルの晩年
著者等紹介
永野潤[ナガノジュン]
1965年生まれ。東京都立大学人文学部、同大学大学院人文科学研究科に学ぶ。同大学人文学部助手を経て、現在、湘南工科大学、広尾看護専門学校、東京都立大学、関東学院大学等にて、哲学・倫理学などの非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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shibacho
3
サルトルの哲学を知りたいというよりも、日本の学生紛争とサルトルって近い位置にあるような気がしたので読みました。(ビートたけしが、うちらが大学生の頃はジャズ喫茶行ってサルトルとか読むのがかっこいいとされてた、とかそんな感じのことを本に書いてたからかもしれない。)実存主義についてはピンとくるようでピンと来ない感じでしたが、サルトルがもてはやされた背景には冷戦構造とソ連の歴史が深く関わってるということはわかりました。ポスト冷戦時代にサルトルをどう解釈すりゃいいのか、ってのはこの本だけだとちょっとキツイと思います2017/01/27
35rneOcFqG64Unb
1
小説と論文まで入れた全てのサルトルを解説してくれる。絵も中々分かりやすい。ほとんどの絵がサルトルで描かれるので笑える。 このシリーズは本当に分かりやすかったので、全ての哲学入門書はこの形式で書いて欲しいと思う。2025/09/15
Sumidagawa
1
シュールな絵と共にサルトルのキャリア全体を概観できる。人間の実存に意味なんてないと考えると自分はそのままニヒリズムに滞留してしまいそうになるけど、サルトルはそこからむしろ自由を生かして能動的に状況に関わり行動する方向へ向かうというのが読む側としても奮い立たせられる部分かもしれない。戦後はマルクス主義の話ばかりしているという印象を受けたが、現実の社会に関わっていくのがアンガージュマンならそれも半ば当然の選択だったんだろう。晩年構造主義の台頭と共に影響力を失っていき体調も悪化して完全に失明するところは悲惨。2024/06/08
クラウド
1
サルトルの人生、思想、著作についてをコンパクトかつ平易にまとめてくれている。 他者にさらされながら関係の中で生きる実存としての人間像を打ち立て、実際に社会や政治に関わっていった知識人としてのサルトルはどんなものだったかを掴むに、この本は簡単な手引を与えてくれる。2024/03/15
宮城
1
後半生はソ連や中国との政治的な関わりで、非常に複雑な人生になってしまったけど、自分の命を燃やし尽くした素晴らしい人生だと思いました。 サルトルの言わんとしたことが図解で分かり易く説明してあり、サルトル入門としては最適だと思います。2020/07/12
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