内容説明
iモードを代表とする、ブラウザフォンのサービス利用者はパソコンによるインターネット利用者に匹敵するまでになり、若者たちのコミュニケーションや情報入手だけでなく、ビジネスのさまざまな場面で利用されはじめている。しかしながら、電波、電話、データ通信、インターネットなど、さまざまな要素が絡み合っているうえ、技術開発は急速に進み、さらに事業者の思惑も絡んで、ますますわかりにくい世界になっている事実もある。そこで本書は、iモードに代表されるブラウザフォンとそれに関連する携帯電話やインターネットのしくみを、できるかぎり、わかりやすく解説した。
目次
1 iモードまでの携帯電話の歩み(電気通信の始まり―始まりは「トン・ツー」のデジタル信号;電話の始まり―音波のアナログ振動を電気に変えて使う電話 ほか)
2 携帯電話のしくみ(電波とは何か?―光と同じ性質を持つ電磁波のうち300MHz以下を電波という;電波は波長によって性質が違う―携帯電話は直進性の高い極超短波が使われる ほか)
3 モバイルとインターネット(モバイルとは?―パソコンなしでインターネット利用を可能にしたiモード;パソコンと電話が結ばれた―電電民営化でパソコン通信が実現した ほか)
4 iモードのしくみ(ボタンひとつでつながる―プロバイダーとの契約なしでインターネットにアクセスできる;iモードはパケット通信―既存のパケット網DoPaを利用して全国一斉にサービスを開始 ほか)
5 進化するiモード/携帯電話(FOMAのスタート―世界中の先陣を切ってNTTドコモが第3世代サービスを開始;FOMAのiモード―高速なパケット通信で動画をコンテンツ提供 ほか)
著者等紹介
小島邦男[コジマクニオ]
テクニカルライター。1955年新潟市生まれ。日本大学文理学部心理学科卒業。編集プロダクションでPR誌や雑誌・単行本の編集に従事した後、1984年にフリーとなる。以来、パソコン関連のマニュアルや初心者向けの技術解説記事、単行本などを執筆
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