内容説明
長野県から長崎県・佐世保市の動物園にやってきた、生まれて間もない二頭の野生の子グマ。かわいい子グマたちは、あたたかいスタッフのもとで、元気に成長しています。子グマたちにはお母さんがいません。山や森で生きるはずだった子グマたちは、なぜ動物園で育てられることになったのでしょう。
目次
1 子グマが佐世保にやってきた
2 とこ夏の保育室
3 子グマの世話はキズだらけ
4 はじめての世界
5 どうしてお母さんがいないの?
6 動物園の人気者
7 『美海』と『元気』のために
8 子グマのアニバーサリー
9 命のリレー
著者等紹介
あんずゆき[アンズユキ]
広島市生まれ。日本児童文学者協会会員。小川未明賞・優秀賞、盲導犬サーブ記念文学賞・大賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
14
《私-図書館》母熊を駆逐されて、残された2匹のツキノワグマ。動物園で飼育されて、無事に育てられていく。飼育員さん達が、一所懸命な姿に、感動しました。今、2匹はどうしてるのかなあ。2021/06/04
杏子
9
教科書掲載図書&2010年感想文課題図書。子ども向けノンフィクションとしては、読みやすく共感も抱きやすい。母グマは外獣として殺されて、残された2頭の子グマたちが長崎県の動物園に引き取られた。見学者からの、「かわいそう。母グマを殺さなくても…」の声に、なぜそんなことになってしまったのか考えてほしい、と獣医師の先生の言葉。綺麗事では片付けられない野生動物の保護の実際について想像してみることができると思う。本当のことを書いた物語として、子どもたちに受け入れられてくれればと思う。そして考えるきっかけになれば。2023/07/10
よね
8
「今のままでは、いずれツキノワグマは、動物園にしかいない動物になってしまいます。」 動物で育てられた、生まれて間もないクマの兄妹。真っ黒なビーズのような目で、勢いよくミルクを飲み、広場を走る姿はまるでぬいぐるみのよう。なぜこんな小さな命が人間の手で育てられることになったのか…。人間が野生動物や自然環境とどう向き合わなければいけないか考える本。 小学校中学年向けノンフィクション。2020/09/12
kaizen@名古屋de朝活読書会
7
子グマを見ていると可愛いです。 親熊に教われて亡くなっている人もいると思います。 人間と自然、人間と他の動物との関わりを考える上で、 避けて通ることができない課題を知らせようとしています。 動物園が、動物の何を知らせるための施設なのか, 動物園の目的も考えさせられました。2012/03/16
かおりんご
6
児童書。泣けました。人と自然がどう関わっていけばいいのか、かわいそうという思いだけではなく、今できることは何なのか、そんなことを考えました。是非子どもたちに読んでもらいたいです。2010/07/26
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- 和書
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