出版社内容情報
《内容》 婦人科腫瘍で必須の検査であるコルポスコピーを,専門医のみならず,専門医を目指す医師や実地医家,研修医までを対象とした診断能力向上のための実践書.
《目次》
第1編 入 門 編
第1章 基本知識
1.これからコルポスコピーを習得する医師のために
2.観察時の心構え
3.コルポスコピーの目的と臨床応用範囲
4.実 施 法
5.細胞診,コルポスコピーと生検による三者併用法の重要性
6.コルポスコピーの歴史
7.主な機器の紹介
8.現在までの国際分類の概略
9.血管像の観察法
10.略図の書き方
第2章 正常および異常所見の観察上のポイント
1.正常所見
2.異常所見
3.浸 潤 癌
4.不 適 例
5.その他の非癌所見
付1.コルポスコピーの新しい国際用語・バルセロナ分類(2002年)
付2.バルセロナ分類に対応した新コルポスコピー分類
第3章 酢酸加工診の意義
1.酢酸加工の原理
2.実 施 法
3.加工時間,程度の検索とその結果
第2編 応 用 編
第1章 微小浸潤癌所見の特徴-浸潤開始の判定-
1.微小浸潤癌の組織学的占拠部位
2.微小浸潤癌の浸潤深度,広がりとコルポスコピー所見
3.微小浸潤癌のコルポスコピー所見細分類
参考1.頸部癌の新進行期分類
参考2.頸部癌の新組織分類
組織分類と診断基準
第2章 浸潤癌の捉え方-腺癌の診断を中心に-
1.浸潤癌所見の細分類
2.浸潤癌所見の細分類と期別分類
3.浸潤癌所見の細分類と組織背景(低分化型扁平上皮癌の所見の特徴)
4.異常所見における異形成から初期癌に至る頻度の推移
5.腺癌および腺癌・扁平上皮癌共存型の診断
第3章 乳頭状所見の鑑別
1.円柱上皮所見
2.コンジローマとパピローマ
3.頸部腺癌の乳頭状所見
4.扁平上皮癌の乳頭状所見
第4章 トルイジンブルー生体染色法の意義
1.トルイジンブルー染色の原理
2.実 施 法
3.成績とまとめ
第5章 頸癌術後の腟断端所見と分類
1.腟断端のコルポスコピー所見とその分類
2.腟再発初期症例のコルポスコピー所見と細胞診の比較
3.腟再発初期症例と腟以外の局所再発例における所見
4.腟再発初期症例におけるコルポスコピー所見と術前期別分類,再発までの術後年数および摘出組織所見との関連性
第6章 コルポ・サービコスコピーの概念とその重要性
1.サービコスコピーの実施法
2.サービコスコピー所見と分類
3.臨床成績とその応用
第7章 異形成・初期癌のレーザー治療におけるコルポ・サービコスコピーの役割
1.実 施 法
2.臨床成績-とくに頸部初期癌について-
3.治癒機転