出版社内容情報
《内容》 皮膚科・形成外科領域へのレーザー技術の導入は,難治であった血管腫や太田母斑,外傷性刺青などの治療を可能にしただけでなく,美容的なシミやイボの除去,むだ毛の処理にとその応用は急速に進んでいる.また皮膚の若返りというコンセプトで新たなレーザー技術の応用が試みられている. 本書では,先行する機器開発と急速に拡大する患者ニーズに対して,医療側の準備が追いつけていない現状を考慮して,レーザーを安全に取り扱うための基礎的知識を懇切に解き,さらにその実践的応用の実技を全編カラーで分かりやすく解説している. 《目次》 1.レーザー機器の原理と医療への応用 1)光の照射/2)反転分布/3)レーザー光/4)レーザー光の偏光/5)レーザー光の種類/6)レーザー光の集光2.レーザー機器の安全操作 1)レーザーの生体作用/2)レーザー機器の安全基準/3)レーザーの生体におよぼす障害/4)レーザー機器の取扱いと注意点3.皮膚の構造・機能 1)皮膚の構造/2)発生学/3)皮膚の機能4.表皮色素異常症の治療 1)表皮色素異常症の種類/2)各レーザー治療器による治療の実際/3)レーザー照射後の処置5.母斑・良性皮膚腫瘍の治療 1)皮膚の構造/2)治療後の処置-治療が不適切なケース6.真皮メラノサイト増殖症(太田母斑,異所性蒙古斑) 1)母斑の臨床像/2)レーザー治療の適応/3)照射治療/4)副作用・合併症/5)太田母斑色素褪色の理論7.異物沈着症(外傷性刺青,装飾刺青) 1)臨床像/2)レーザー治療の適応/3)照射治療8.血管腫の治療 1)単純性血管腫の治療法/2)苺状血管腫の治療法/3)血管腫治療の展望9.毛細血管拡張症の治療 1)病態生理・成因/2)分類/3)組織/4)治療法の種類/5)臨床10.Skin resurfacing-1ウルトラパ ルス炭酸ガスレーザーの適応と実際 1)skin resurfacingに使用されているレーザー装置/2)ウルトラパルス炭酸ガスレーザー装置の特徴/3)適応と患者の選択/4)レーザー前療法/5)レーザー照射法/6)麻酔/7)レーザー後治療/8)治療効果/9)症例/10)合併症11.Skin resurfacing-2Er-YAGレーザーの適応と実際 1)skin resurfacingの概念/2)Er-YAGレーザーの特徴/3)適応と禁忌/4)患者の選択/5)手術の選択/6)主な合併症とその対策/7)インフォームドコンセントに必要な事項/8)Skin resurfacingの限界/9)他の治療法との併用療法12.レーザー脱毛の原理と可能性 1)レーザー脱毛の原理/2)レーザー脱毛の特徴/3)主なレーザー脱毛治療機器/4)レーザー脱毛の実際/5)今後の展望13.レーザー治療前後のスキンケア 1)レーザー前のスキンケアについて/2)レーザー治療後の皮膚の状態について
内容説明
本書ではレーザーの原理から安全操作、皮膚の構造、各疾患に適応する機種別の治療法、治療前後のスキンケアについて、最前線で実際に仕事をしている方々に執筆をお願いした。安全操作で良い結果を得ることが最も重要と考え、筆者には分かりやすく記述していただいた。今後ますます発展するであろう皮膚レーザー治療の入門書、実践書である。
目次
1 レーザー機器の原理と医療への応用
2 レーザー機器の安全操作
3 皮膚の構造・機能
4 表皮色素異常症の治療
5 母斑・良性皮膚腫瘍の治療
6 真皮メラノサイト増殖症(太田母斑、異所性蒙古斑)
7 異物沈着症(外傷性刺青、装飾刺青)
8 血管腫の治療
9 毛細血管拡張症の治療
10 ウルトラパルス炭酸ガスレーザーの適応と実際
11 Er‐YAGレーザーの適応と実際
12 レーザー脱毛の原理と可能性
13 レーザー治療前後のスキンケア
著者等紹介
久保田潤一郎[クボタジュンイチロウ]
杏林大学医学部形成外科助教授
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