出版社内容情報
《内容》 本書は、総合周産期センターとして機能している東京女子医科大学母子総合医療センターで実施している合併症妊娠に対する管理を具体的に解説したものである.執筆者は教室の中核である新進の指導者を選定し臨床の実際に則して記述.周産期管理における治療水準の一つとしてまとめられている.■ハイリスク妊婦を、妊娠合併症と妊娠偶発合併症とに分け、合併症ごとに概念を整理.■診断、検査、管理、治療といった臨床の流れにそって、その要点を具体的に箇条書きに解説されている.■診断、検査では新しい検査法についても解説がされており、また管理と治療は、作用機序を明らかにし、薬用量や用法についても具体的な記述がされている.■「分娩」、「検査」、「産褥」については、それぞれ独立した章を設け、各々の概念から診断、治療までを第1章「ハイリスク妊婦」と対応させながら解説を加える 《目次》 □主要内容□第1章 ハイリスク妊婦とはA.妊娠合併症1.切迫早産/2.前期破水(PROM)/3.子宮内胎児死亡(IUFD)/4.過期妊娠/5.多胎妊娠/6.前置胎盤/7.常位胎盤早期剥離/8.妊娠中毒症/9.子癇の管理/10.HELLP 症候群/11.急性妊娠脂肪肝/12.子宮内胎児発育遅延(IUGR)/13.血液型不適合妊娠/14.羊水過多/15.羊水過少/16.胎児主要奇形/17.胎児不整脈/18.胎児水腫(非免疫性)B.妊娠偶発合併症1.習慣流産、不育症治療後の妊娠/2.妊娠中・産褥期の血栓症/3.糖尿病合併妊娠と妊娠糖尿病/4.心疾患合併妊娠/5.腎疾患合併妊娠/6.自己免疫疾患合併妊娠/7.血液疾患合併妊娠/8.甲状腺疾患合併妊娠/9.呼吸器疾患合併妊娠/10.子宮筋腫合併妊娠/11.卵巣腫瘍合併妊娠/12.子宮奇形の妊娠・分娩/13.悪性腫瘍合併妊娠/14.ウイルス感染症と妊娠/15.性行為感染症(STD) と妊娠/16.細菌感染症と妊娠/17.精神神経疾患合併妊娠第2章 分 娩1.胎児仮死/2.骨盤位/3.横位/4.児頭骨盤不均衡(CPD) /5.分娩誘発/6.産科手術/7.産科麻酔(硬膜外麻酔法)/8.肩甲難産と巨大児/9.産科出血第3章 検 査1.超音波検査/2.羊水検査/3.妊娠中血液検査の正常値/4.NST、OCT (CST)の適応と判断/5.胎児の評価/6.胎児採血の適応と合併症第4章 産 褥1.母乳管理/2.産褥後出血
内容説明
本書は、合併症妊娠に対する管理を具体的に解説したものである。構成は、妊娠固有の合併症と偶発疾患に対する合併妊娠とに分け、それぞれの特異性を強調して周産期管理における治療水準の一つとしてまとめたものである。
目次
第1章 ハイリスク妊婦とは
第2章 分娩
第3章 検査
第4章 産褥