出版社内容情報
《内容》 ■本書は「ホルモン」と総称される多種多様な生理活性物質が、内分泌自(己)分泌の様式で、妊娠の成立・維持や分娩に深くかかわっているという視点から、妊娠と分娩のendocrinology、paracrinology、autocrinology に関する最近の進歩を、内外の文献を通覧し紹介して行くとともに、著者らの教室における豊富な自験例によって、妊娠と分娩の液性調節にかかわる新しい世界への可能性と展望をも示した好著である.■17のモノグラフは、前著『婦人科腫瘍とホルモン』と同様、いずれも独立した総説として読むことができ、個々のテーマを踏まえながら、妊娠・分娩とホルモンとの関係、ホルモンによる生体機能調節のメカニズムについて、現時点での最新の情報が詳述されている. 《目次》 □主要目次□1.生 理 1.妊娠の成立、維持とステロイド・ホルモン 2.胎盤、脱落膜、卵膜の蛋白ホルモン 3.胎児と胎児胎盤ユニットの内分泌 4.妊娠と母体の内分泌、代謝の適応 5.妊娠におけるホルモンなどの日内変動 6.分娩のプロセスとメカニズム2.病 態 7.子宮内膜、脱落膜の細胞外マトリックスと流産 8.絨毛性疾患と絨毛性ゴナドトロピンおよびインヒビン 9.絨毛性ゴナドトロピンと胎盤ラクトーゲンの異所性分泌 10.妊娠高血圧と循環調節液性因子 11.妊娠と内分泌疾患 12.産褥の内分泌とその異常 13.乳汁分泌の内分泌調節3.妊娠、 分娩とホルモン成長因子、サイトカイン 14.絨毛性ゴナドトロピン:測定の臨床的意義 15.プロスタグランジン:妊娠維持と分娩への作用 16.成長因子:母体と胎児(仔)への作用 17.サイトカイン:妊娠と分娩への関与